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天官賜福(アニメ)第二期 考察メモ①

第1話「(鬼王現る)」、第2話「(玲瓏の賽)」

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《天官賜福 2》#1 (繁中字幕)【Ani-Mi Asia】 - YouTube

《天官賜福 2》#2 (繁中字幕)【Ani-Mi Asia】 - YouTube

《天官賜福 2》#3 (繁中字幕)【Ani-Mi Asia】 - YouTube

考察というか用語の書き出しと文化と背景の追記。

2023年10月18日に世界同時公開、のはずでしたが、色々あったようで中国では香港・台湾・マカオのみの限定配信となったようです。そんなことある…?このためにビリビリ動画大会員に加入したのにそりゃないっすよ。

VPNという手もありますが、日本で手っ取り早く楽しむにはWOWOW加入が安全でしょう。

(目次)

 

・第1話「(鬼王現る)」

追記:2024年1月7日より日本語吹き替え版が放送開始。セリフは字幕版とほぼ同じっぽい。

・時系列:S2の始まりはS1ラストの菩薺道観での別れから数日経過したところから。寝起き太子殿下、えっちすぎんか?作画力アップを感じる。

・謝憐の声優変更:一身上の都合により主演の謝憐の声優さんが姜広濤さんから鄧宥希さんへ変更。公開数ヶ月前にアナウンスがあったがそこから撮り直したんだろうか。

・霊文:目の隈がひどい。君吾が久々に戻ったので全員神武殿に集まれ~。参上する神官たちの中に風信や慕情も見受けられる。

・OP:これからどんどんしんどい話になっていくので笑顔が消えてしまった。つら…。霊文&裴茗の後ろにいるシルエットは三毒瘤の師無渡かな?登場したらOPが変わりそう。

・泰華(タイホワ)殿下東方武神である郎千秋(ラン・チエンチウ)のこと。神武殿へ向かう途中に登場したもう一人の太子殿下で、元は永安国の太子だった。モブ神官達が噂しているとおり、仙楽国を滅ぼした国であり、第一期に登場した半月国を滅ぼした国でもあるが、現在はその永安国も滅んでいる。

・帝君:君吾(ジュンウー)。謝憐の後ろ盾。吹替版では子安さんが声をあてるとのこと(なるほどな……)

・というか作画、部分的に3Dモデリングで描いてる……?最近の技術はすごいな、手書きと見分けがつかないレベルにまで来ている。

・裴茗(ペイミン):明光(ミングアン)将軍。CV諏訪部(なるほどなぁ…)。第一期で名前は散々きいたが、やっと本人登場。子孫である裴宿(ペイシュウ)を点将し、西方武神へ据えようとしていたが、謝憐にその計画を壊されて敵対視している。

・風師(フォンシー):師青玄(シー・チンシュエン)。S1では女性の姿で登場したが、本来は男性の神官。払子を持っているところは共通だが、本人から申告されるまで謝憐は風師だと気づいておらず、「道友」と呼んでいる。

・風信と慕情:三度目の飛昇後、生身で会うのはこれが初めて。

・火龍嘯天(かりゅうしょうてん)の術:神官が法力を爆発させ、人を傷つけないように姿のみの炎を作り出す術。上天庭の誰かが救難信号として使用したようだ。

・武神たちのシルエット:未登場の武神やその他神官もシルエットで登場。風師の隣にいるのは兄の水師?

・仙楽(宮)殿:三度目の飛昇に際し、君吾が太子殿下に贈った上天庭の住まい。一度目に飛昇した時に建てられたものと同じ。原作曰く”上品”とのことだが、私のようなワビサビ人間(?)からするとまだ派手で(そうかぁ?)と思ってしまう。それにしても扁額(看板)が簡体字なのが古代感台無しである。

三毒瘤(さんどくりゅう)水師の師無渡(シーウードゥ)、明光将軍の裴茗、文神の霊文の三人を指す。「三癌」とも。天庭での評判は良くないこの三人はよくつるんでいるようだ。師無渡は船を沈めたりする暴君だから、裴茗は女性関係の問題からだが、謝憐がよく世話になっている霊文の評判がなぜ悪いのか、この時点では言及されない。

・風師娘娘:娘娘は女神のこと。風師と水師は二神同時に祀られることが多く、時が経つにつれ男女ペアの神とされるようになってしまった。風師は女神として祀られることが多くなったため、女体の姿の方が法力が強い。

・酔うと暴れる太子殿下:殿下は酔って暴れたことがある。し ん ど い

・奠(てん):鬼城へ向かう鬼たちが持っている提灯に書かれた文字。神仏への供物のこと。→供え物をして死者を祀る言葉。現代中国でも、葬式の際の花輪などに奠の字を入れて飾る。

・紙銭(冥銭):鬼城で舞い散る丸い紙片。中国をはじめとする東アジアで神仏の参拝や祖先、諸霊への供養などに際して用いられる紙製のお金で、燃やすことで現世から冥府へ送られる。

・姑娘(クーニャン):未婚の若い女性や少女を指す。さすがにお世辞がすぎるだろう。

・蘭菖(ランチャン):謝憐が鬼市に潜入した時に出会った妓女の鬼。……名前があるってことは、ただのモブではないってこと。露出度が高い服を着ており、厚化粧。もとは仙楽国の貴族

・道の道とは常の道にあらず:「道の道とすべきは常の道にあらず」

老子道徳経」より老子の格言。原作では「老子道徳経の朗唱が頭の中で始まる」とあるが、アニメでは実際に唱えている。

老子道徳経 - Wikipedia

老子道徳経の原文は、「道可道,非常道。名可名,非常名。無名天地之始;有名萬物之母。故常無欲,以觀其妙;常有欲,以觀其徼。此兩者,同出而異名,同謂之玄。玄之又玄,衆妙之門。」
※道には「天の道」と「人の道」がある。天の道とは、老子が説く無為自然の道であり、人の道とは、儒教などが説く道徳規律の道。ここでいう道は「人の道」のことで、「人が道と名づけた道(道徳や規範)は、天の道ではないから永遠不変の道ではない」と言っている。

・病気持ちでして:原作では「病気持ちでして、勃たないんです」と言っている。嘲笑の対象を蘭菖から自分へ向けるために発言した。

・賭博場の対聯(ついれん)

中国では出入り口や掛け軸などで左右に対となる句:対聯(ついれん)を掲げる風習がある。
◆要錢不要命(金が欲しけりゃ命を捨てろ) 

◆要赢不要瞼(勝負に勝ちたきゃ面子を捨てろ)

◆哈哈哈哈(ハハハハ)
一体誰が書いたんだろうなぁ~(棒)。殿下の「これは……」は、彼が幼い頃から太子として書道の手ほどきを受けており、見るに堪えない筆だったためと思われる。

・俺はまだ賭けられる!:謝憐と入れ違いに放り出されている男は、賭けで負けて足を切断されている(原作どおり)。一時停止したら見えるよ。

・大小(英:シックボー、中:タイサイ):面を被った男が興じている賭け事。その名の通り密封された容器の中のサイコロの目を振って大小や偶奇などを賭ける。東洋版ルーレットみたいな感じで、運しか関与しない。中国発祥で、マカオではほとんどのカジノにあるようだ。実際のカジノではサイコロは3つ振るが、アニメでは2つなので最高倍率は低そう。

大小 (賭博) - Wikipedia

・花城(本物):予告通り本当の姿で登場。キャラデザ一新。ファンの意見を取り入れ髪のボリュームが増やされたとのこと。どっちにしろ好看!!!

・ED:スタッフロール見づらすぎて泣きそう。風信と慕情の声優さんが今回はクレジットされたのでもうお分かりかと。誰かと同じですね。日本語訳はまだですが原作は完結してるからね!

 

・第2話「(玲瓏の賽)」

・玲瓏:玉などが触れ合って美しく鳴る様。

玲瓏(れいろう)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

・6の目が赤い賽:6だけ赤い賽というのは見たことがない。日本では「1」の出目だけ赤く塗られているがこれは日本のみで、海外では基本的に全ての出目が黒く塗られている。

※中国や韓国では、「1」の出目の他に「4」の出目も赤く塗られていることが多い。諸説あるが、元々「1」だけ赤かったが、唐の玄宗皇帝が楊貴妃とサイコロ遊びをしていて、「4」の目が出れば勝てるという時にちょうど「4」が出て勝ち、それを祝して4も赤く塗るようになったとか。この世界では6の目でそういうことがあったのかな。

・俺達(鬼)は一体何を見せられているんだ:イチャ…イチャ…