#3「必ず負けろ、決して勝つな」(中国タイトル「只许输,不准赢」)
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09PZ8J99D/ref=atv_dp_share_cu_r
#3~#5はひと続きの話になっている。とりあえず見て欲しい。
・名言
If your pictures aren't good enough, you're not close enough. —— Robert Capa
(いい写真が撮れないのは、被写体に近づいてないからだ。)
ロバート・キャパ - Wikipedia(1913年~1954年)
ハンガリーの戦争写真家。「崩れ落ちる兵士」が有名。
・作画スタッフ
脚本(剧本)は李豪凌、絵コンテ(分鏡)は邵宇。
・中国タイトル「只许输,不准赢」
只許…ただ~のみ許可する
輸…ものを運ぶ、負ける(すっかり持っていかれる様子から)
不准…~を許さない、~をしてはいけない
赢…勝つ(輸の対義語)
・エマの事件に関するニュース
死亡したのは9月であることが判明。自殺ではなく、自殺に見せかけた他殺である可能性が出てきた。
前回の「秘伝のレシピ」回はかなりの量の写真に入ってレシピを探していたため、半月ほどの時間が経過している。(写真一枚につき最大12時間の潜入捜査を行うため)
・イタリア人?
「チャオチャオって呼んでください」と自己紹介する喬苓に対して陳瀟が「イタリア人?」というボケをかます。
中国語版では「JOJO?」と聞き返しており、某奇妙な冒険のことを思い浮かべたオタクが中国でも多いようだ。
ちなみに、喬苓は英語版のニックネームが「JO」になっている。
・町の様子
中国では防犯のため低層階の窓に鉄格子を取り付けるのが一般的。鉄格子を手がかりとして上の階まで登るため、そこそこの高さまで取り付けられている。
・龍陽一中
バスケの試合の相手高校。中国では高校のことを「高級中学」と呼び、高等教育として大学や大学院などがある。
「龍陽」は断袖(男性の同性愛)の意味があり、私はこっちの意味で知ってたので学校名にびっくりしました。日本でいうと「BL第一高等学校」みたいな感じ(?)。ビリビリ動画のコメントでも、名前のドストレートさに驚いている人が結構いる。
・電気廠中学
陳瀟の母校の「電機廠中学」は直訳すると「モーター工場高校」になる。工業高校……?というよりは、この体育館自体も工場跡を改装しているとのことだし、工場の跡地にできた高校だからこの名前なのかもしれない。
・ストロボ焚くな
小時、やっぱりストロボ焚きがち。
・ス◯ムダンクはじまった
バスケというかスポーツ全般に詳しくないのでよく分からないがかなり描写にこだわっていると思う。バスケのゴールは、ボードが四角じゃないし公式規格のものではない?
・中国に部活ってあるの?
結論からいうと、ほぼ無いらしい。なんなら文化祭や体育祭もない。課外活動の場としては、少年宮という施設が中国各地にあるようだ。
日本では学校を中心とした部活動が発達しているが、これは日本独自の文化といえる。欧米では学校ではなく地域クラブの規模が大きい。中国や韓国など特定アジアではほぼ部活動はなく、スポーツはオリンピックを目指す一部のエリートのみ打ち込むことができるなど極端な教育がなされている。
将来それで生活するわけでもない趣味やスポーツに時間を割くことは無駄でしかないという考え方だろう。
そんな中でも黒◯のバスケやスラ◯ダンクなど、日本の部活動文化(もとい、十代若者の青春モノ)が輸出され人気を得ている。(ス◯ムダンクは日本でテレビ放送されていた当時、中国でもテレビ放送されており、30代を中心として「知らない若者はいない」といわれる知名度を誇っている。)
映画『スラムダンク』が中国人を感動させている本当の理由 | 文藝春秋 電子版
上記記事にもあるように、中国における学生時代の「青春」は、日本とは違う意味を持つことを踏まえて見るとよりグッとくる。
・悪いがバスケでは負けるわけにいかない
余談だが、オリジナル版(中国版)の程小時の声優さん(蘇尚卿)は、「黒子のバスケ(黑子的篮球)」中国語吹き替えで黒子テツヤ役を担当している。
バスケに縁のある方なんだろうか。
・マジック・ジョンソンみたいなパス
マジック・ジョンソン - Wikipedia(1959年~) は、アメリカ合衆国ミシガン州ランシング出身の元プロバスケットボール選手。敵の選手を自分に引きつけておき、顔の向きの反対側や背面にいきなりパスを出す「ノールック・パス」を得意とし世に広めた。
・タイムのジェスチャー間違ってる説
陸鴻斌(ルー・ホンビン)が陳瀟を休憩させるためにとったジェスチャーは「テクニカルファウル」では……?
タイムアウト(作戦タイム)の場合もTの字を作るが、片手は指で指すようだ。
・「田舎の生徒が出世するためには勉強するしかない」
中国では大昔から科挙が数少ない成功の道だったように、現在でも地方の人間が成功するには基本的に学問しかない。「高校生活は大学受験のための期間」であるのは、現代の日本でも同様だが、その厳しさは日本の比ではなさそう。
その厳しさは日本にも伝わって来ており、激しい競争に疲弊し忌避する動きもある。「寝そべり族」といった訳をされている。
中国では古来より仙人になることが理想とされているから、これが本来の暮らしなのかもなぁ。知らんけど。
・スリーポイントも打てるのか
眼鏡を壊されたことによって本来の視力となったためスリーポイントの位置からシュートを打てるようになった。ここで覚えておきたいのは、小時は写真にダイブし他人に憑依した際、もともとの身体能力(視力や体力、運動神経など)に依存するということ。そうはならんやろ…なっとるやろがい!
・体育館に貼られたスローガン
かなり古ぼけていて分かりづらいが艱苦奮闘(艰苦奋斗)と掲げられている。必死になって努力すること。