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天官賜福(アニメ)第一期 考察メモ②「菩薺観編」

第4話「诡王花城」・第5話「菩荠记事」

(日本版:「鬼王 花城」、「謎の少年」)

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鬼花婿と半月国の幕間というかインタールードのような回。便宜上菩薺観編と命名

(目次)

・第四話「诡王花城(鬼王 花城)」

・青鬼戚容:青鬼の名前は戚容(チーロン)という。宣姫は青鬼の配下となって力をつけ害を及ぼすようになった。

・花嫁の歌を歌っていたもの(子どもの霊)の正体は分からない。

・四大害:青灯夜遊、黒水沈舟、白衣禍世、血雨探花のこと。青灯夜遊以外は全員「绝」の等級。

青灯夜遊(せいとうやゆう)=青鬼戚容。奴は四天王の中でも最弱……。

黒水沈舟(こくすいちんしゅう)=玄鬼(黒鬼)とも。目立たないので情報が少ない。水の領域を支配しており、血雨探花と棲み分けしている。

白衣禍世(はくいかせい)=白無相(バイウーシャン)とも。太子殿下の国、仙楽国を滅ぼした鬼だが、数百年前に死に現在はいない。とされている。

血雨探花=花城。太子殿下が見た銀の蝶は血雨探花が操る死霊蝶と呼ばれるもの。

・神官三十三人への挑戦:血雨探花は天界に殴り込みをかけ、35名の神官に挑戦を申し込み33名の神官を打倒した。挑戦に応じなかった残り2名の神官とは南陽将軍と玄真将軍のこと。別に血雨探花を恐れて避けた訳ではない。

神官たちはこの時に死霊蝶に痛い目にあっており、凶悪だと言っている。

・888万の功徳返済完了:何かの権力が働いて借金は返済できた。一体、誰信のおかげなんや……。

・道観物語はじまった:牧◯物語とかどう森みたいなゲームでませんか?看板に書かれている文字の意味は「当道観は修繕のための寄付を求めます」

・水師(シュイシー)を祀ったらどうかな:水師である師無渡(シーウードゥー)は水運と財運の神で、海や川を司っているため、漁業や海運業からの信仰が篤い。その理由は三郎が教えてくれる。

・霊文真君でもいいぞ:霊文も民衆に人気の文神。原作・オリジナル版では科挙の合格ではなく、「村から状元(じょうげん:科挙の首席合格者の称号)が出るぞ」と言っている。科挙の解像度がさすが本場。

衆神平等衆生平等:神も皆平等、人も皆平等。

・銅炉山(どうろざん):銅炉山という名の火山。山全体が蠱毒のようになっており、数百年に一度、無数の鬼が集まり最後の一人が残るまで殺し合いをする。過酷な環境ゆえに通常は誰も生き残らないが、血雨探花は生き残った。

 

・第五話「菩荠记事(謎の少年)」

・血雨探花の由来:なぜ血の雨が降っていたかというと、青鬼をしばいて死体吊るしの森を通ったから。

・骨灰(こつばい):鬼の弱点なので手に入れた者はその鬼を使役できる。逆にいえば、骨灰さえ消滅しなければ復活することができる。

・三郎(サンラン):花城が謝憐に教えた名前だが、周囲からそう呼ばれているという説明なので真名ではない。

・菩薺道観(ぼせいどうかん):菩薺村に建てた道観なのでこの名前。

慈姑(くわい)が食べ放題でしょ:菩薺は白慈姑の別名。くわい美味しいよね。

・手を振り払う三郎について

謝憐と会話中、揺れた牛車から落ちそうになった三郎の手を謝憐が掴んだ際、三郎は謝憐の手を振り払う。

この時に謝憐は(三郎は人に触られるのが嫌いなんだな)と勘違いをしているようだ。この後の手相を見るシーンでも敢えて三郎の手を触らないのもこのため。手を振り払った理由については作者が過去に微博で回答したことがある。

作者のweiboより意訳:三郎は謝憐に対して愛情はもちろんあるが敬愛が強く、触れたら興奮しすぎて過ちを犯すことを恐れている。あと、殿下を上手く守れなかったら彼は自分が自分の神様に触れることを許しません。それが自分に対する罰だから。

・中元節(ちゅうげんせつ):中元節は地獄の帝・地官大帝の誕生日であり、地獄の門が開く日(旧暦7月15日)。原作設定では普段は闇に潜んでいる妖魔鬼怪が大騒ぎする日となっている。旧暦の7月15日は現在の暦でいうとだいたい8月から9月くらいになる。

・大凶4連発:太子殿下は色々あって幸運0の異常ステータス。対して、三郎(花城)は常に運がいい。

振っているくじは、易占で用いる筮竹(ぜいちく)に似ている。ぶん投げているが使い方それで合ってるの?

・手相を見る謝憐

この時、先程手を振り払われたことを思い出し、触らずに手相を見るようにしている。三郎の手相が良いと褒めちぎっているが、太子殿下は占学を知らないため適当に言っている。

・腕の入れ墨

道観の補修を手伝ってくれた三郎。腕に入れ墨を見つけるが、「幼い頃に入れた」とだけ言って隠してしまったため謝憐もそれ以上きかない。謝憐にも読めない謎の文字で意味ありげだが、今はあまり気にしなくてもいい。めちゃめちゃかわいい伏線なんだけどねぇ!

・首と足の呪枷(じゅか):貶謫された謝憐は、首と右足に黒い輪の呪枷をつけられており、これによって法力を封じられている。

・哥哥(Gēgē):実兄弟の兄や、同年代で自分より年上の男性に対する呼び方。吹替では「兄さん」となっている。wowowの字幕で「ガガ」になってたのが解せぬ…。

・お供え(じゃがいも警察再び)

桃は中国原産だし白慈姑(くわい)があるのは菩薺村だから良いとして、かぼちゃ…かぼちゃなのか!?どうしてここに?※カボチャの原産はアメリカ大陸

・仙楽太子悦神図

片手に剣、もう片方に花を持ち、顔に仮面をつけた男性の図。

仮面をつけた美しい男性の皇族(武将)といえば、高長恭(いわゆる蘭陵王が有名だが、こういった伝承が創作の土台にあるのかも。

高長恭 - Wikipedia

 

次の事件の気配がしてきたところでほのぼの回終了。第一期の残りは「半月国編」になる。