・時光照相館的日常05「“神婆”之谜」
意訳:時光写真館の日常05「”魔女”の謎」
喬苓がタロットカードで二人の将来を占うが……?
・作画スタッフ
脚本(剧本)は李豪凌、絵コンテ(分鏡)は陈绍宇(陳紹宇)。
演出ではなく构图(構成)監修がクレジットに入っている。
・内容補足と感想
設定集では、喬苓の趣味の一つに「八卦(占いorうわさ話)」がある。
カードの上に手を重ねるシチュエーションやりたかっただけでは???
牵手:手に手をとる
四捨五入したら恋愛だ。(沸き返る腐米。仕方ないよなぁ!!)
大罗牌:タロットの大アルカナことか。
小時が引いたカードは0(Fool・愚者)の逆位置。小時から見たら正位置なのだが、今回の場合、占う側(喬苓)からみた向きが正しいということになる。
喬苓は、このカードは悪霊を象徴していると説明する(そうだっけ?)。占う人によって様々な解釈があるのはタロットならでは。
厉鬼(lìguǐ):悪霊、妖怪。(厉は厲の異字体)
愚者(フール)の逆位置:無責任・無計画、惰性、放浪 などが一般的な解釈かなぁ。衝動的な行動をとりがちな小時の性格に当てはまっている。
悪霊が来るぞ!と喬苓が脅かすと、店のドアが突然開いて驚く小時。
陸光は自分のカードを見る前に風で飛んでしまったととぼけるが、果たして何のカードだったのか……。
・考察メモ
小劇場なのにホラー映画のような不可解な出来事が起こり、本編のような不穏な終わり方をする5話。全体的に謎が多く、今後の本編の伏線もありそう。
↑陸光はタロットカードをチラ見したあと伏せて戻している。占いの結果に見られると困る不都合があったのだろうか。
↑なぜか突然ドアが勢いよく開き風が吹き込み、タロットカードがバラバラになってしまう。そして、小時の襟口から木の葉が一枚落ちる。明らかに意図的な描き込みだが、意味が分からなすぎて怖い。もしかしたらED「OverThink」の歌詞にある「那落叶掠过了我的袖口(袖元を落ち葉が通り過ぎていく)」をそのまま描写しているのか?……OverThink(考えすぎ)…ってコト!?
↑ドアに気を取られているこの時点でテーブルに表になっているのは、「塔」と「力」の二枚。
↑喬苓がドアを締めた時のテーブルで表になっているのは「塔」「力」「月」「星」の4枚。陸光がカードに手を置いているので、この時に何かした可能性がある。
↑最終的に表で提示されているのは「塔」「力」「月」「星」「太陽」の5枚。
……いや、なんも分からん!ともかく、最終的に増えた表カードは「太陽」。ちょうど陸光が手を置いていた場所にある。李監督は他作品でも「光」に関するキャラクターを出すのが好きだが、太陽=光→陸光を表すということなんだろうか。とりあえず仮定として自分の中では「太陽」ということにする。
・タロットカードの太陽について
「太陽」は22枚ある大アルカナの19番目のカード。対して、小時が引いた「愚者」は0番ではじまりのカード。旅人や道化として描かれ、タロットを使ったゲームでは切り札(ジョーカー)となる場合もある。
作画では太陽のカードに向日葵が描かれているので、ウエイト版に準じたデザイン。
正位置であれば朝日が象徴するような、成功、誕生、祝福、勝利、明るい未来などを表す良いカードだが、逆位置であれば沈みゆく太陽となり、その意味は反転する。明るい未来の逆の意味は「意味のない時間」。